最近、芝居や音楽など人前で表現をしている方のインタビュー撮影が重なり、その際の質問内容で「どういったジャンルのことをされているのですか」というものがありました。ほぼ全ての方が「ジャンルにはこだわっていません」と答えます。伝統芸能系であればわかりやすいですが、殆どの場合そうではなく、色々なことを融合させ新しいものを作り出そうとしているはずです。そもそも「ジャンル」というのは、後で自分以外の人が決めることであり、やってる当事者は関与しません。「このジャンルをやってます」を例えるなら「私変わり者だから」と言われたときの滑稽さを感じます。表現者というのは、前提として表現に関係する膨大な知識を背景にアウトプットしていると考えるのが自然であり、もしその様な質問をするなら、「最近は何を観ました/聴きました/読みました?」など、現在に絞り込んで、質問するのがこちらが求める質問に答えてもらいやすいのかな、と思いました。