社内の2011年iMacが起動しなくなり、セーフモードもリカバリモードもダメで、シングルユーザモードでのデータ救出を試し外部HDDに保存できたのでその顛末。初動段階では、私が社外に居たためリモートで人を操作してトライ。
最初にやったこと
- SMCリセット(電源抜いてしばらく放置)
- PRAMクリア(コマンドオプションPR長押しで起動)
- セーフモード(シフト押しながら起動)
- リカバリモード(コマンドR押しながら起動)
いずれもダメだったので、シングルユーザモードにトライ。LINEの動画通話しながらアメリカさんを遠隔操作。「コマンドS長押し」での起動まではいけたのですが、どうしても※(アスタリスク)がタイプできずにその日は断念。(「シフト押しながらひらがなのけ」を連呼しましたが、実際は英語配列のため、「シフト押しながら数字の8」が正解でした)
遠隔操作を諦めて数日後にやったこと
コマンドS長押しでシングルユーザモードで起動し、
$ mount -uw /
でルートを書き込み可能モードに変更$
ls /dev/disk* でディスクの確認- 外付けHDDをつなぐ
$
ls /dev/disk* でディスクで増えたものがそのHDD(ここではdisk1s1でした)$ fstyp dev/disk1s1
でフォーマットの確認(hfsでした)- $ mkdir -p /tmp/hdd でマウントするディレクトリ作成
$ mount -t hfs /dev/disk1s1 /tmp/
hdd でHDDをhddにマウント- $ cp -Rv /User/hoge/Desktop/fuga /tmp/hdd でファイルコピー
- Rはディレクトリごとコピー、vは進捗表示してねのお願いオプション
- $ ls /tmp/hdd でコピーできてるか確認
- $ diskutil unmount disk1s1 でアンマウント
- $ exit で終了
無事にデータを救出することが出来ました。「宇宙人に右を説明するには?」という有名なクイズがありますが、今回の山場は難易度的によっぽど簡単な、生活習慣もかなり近い日本人に対して、アスタリスクをタイプどうさせるかの説明でした。後々考えてみると、「シフト押しながらびゃぁ〜ってキーボードの1行目からやってみてこめじるしが出たら当たりです」が正解だったな、と。
万屋物産は映像制作会社ですが、最近は「何屋ですか?」「万屋です」のくだりが定番化しつつあります。映像制作をベースとしつつも、簡単なデータ復旧くらいなら頑張れるよ、な方いらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。